こんにちは。フードコーディネーター、フード写真家の高梨亜里です。
日本オイル美容協会主催の特別公開講座
「微生物が作る、第4世代脂質メディエーター」講座へ参加しました^^
京都大学大学院農学研究科 岸野重信先生の講座を聴講させていただき、
ワークショップでは、オイリストの地曳直子先生のシードテイスティング&シード発酵調味料を作りました。
岸野先生は、2017年に発売され話題となった、「乳酸菌ショコラ」を開発された方です。
地曳直子先生は先月「整うオイル」素敵な本を出版されています。
岸野先生の在籍される発酵生理学研究室は100年で、
初代の鈴木梅太郎先生はビタミンCを発見された方です。
微生物の工場と言われる研究室、さまざまな研究がされているそうです。
まず、岸野先生がおっしゃるには
微生物とは、「人を豊かにするもの」で、「世の中に役立つこと」に多用されている
「私たちが日常いつでも触れている存在」なのです。
具体例とし
<食>では
発酵食 日本酒、味噌、醤油 等
<健康>では
プロバイオティクス、腸内細菌 等
<環境>では
下水処理、土壌、燃料、家畜、カーボンニュートラルでCO 2削減 等
腸内細菌が注目され始めたのは、2012年頃からで、
人体の60兆個の細胞に、100兆個の細菌が存在するそうです。
そんな微生物(腸内細菌)、最近の研究で、人体の脂質の代謝においての、新たな関わり方が明らかになりました。
植物性の脂質であるオメガ3、オメガ6などの不飽和脂肪酸の飽和化代謝というものです。
腸内細菌の酵素によって、身体にとって良い働きをする、物質を産み出すということです。
それを「第4世代脂質メディエーター」と言います。
つまりわかりやすく言うと、自分の中の腸内細菌の状態によって、外から摂取した栄養がどのように自分の身体に働きかけるかの結果が変わるということですね。
例えば、漢方薬の効き方にも、人によって差があると言うのは、
主成分となるものが配糖体で、腸内細菌によって糖が切り離され、吸収される有効成分となる
つまり、腸内細菌が少ない方だと漢方薬の効果が出にくいということになります。
腸内細菌がその一旦を担っていると考えられているそうです。腸内環境が整っていることが、健康にとても大きな軸となることが、
なるほど!と改めて考えさせられました。
ワークショップでは、
色々なオイルシードを使ってお好みの醤油麹作りに挑戦。
エゴマ、ヘンプをベース多めに、ドライのザクロをプラスしてみました^ ^美味しそう。
オイルシードでふりかけ作りも。えごまベースに胡桃をアクセントに効かせて、ガラムマサラやクミン、美味しいお塩で。こちらもめちゃくちゃ美味しい!
動物性を発酵させる菌はいろいろあるけれど、豆乳を発酵させる菌は少ないそうです。
プランタナム菌などがあります。
地曳先生は、豆乳ヨーグルトを日々食べることで、脂質代謝で植物性の微生物の酵素の働きを取り入れ、第4世代脂質メディエーターの効果を期待されている、とのことで、
岸田先生も効果的だとおっしゃっていました。
豆乳ヨーグルトの良さも体感では実感していたけれど、理解できて嬉しかったです。
この学びを活かして新たなレシピの発信もしていきたいです^^!
日本オイル美容協会代表YUKIEさん
オイリスト地曳直子さん
京都大学大学院農学研究科 岸野重信先生
講座でご一緒させていただいた皆様、とても刺激がいっぱいで、豊かな時間を過ごさせていただき、
大変感謝しております!
ありがとうございました^^