こんにちは。フードコーディネーター写真家 高梨亜里です。
定期購読しているVEGGY✨
今月のVEGGYの特集は、「脳活」ブレインフード!
吉良編集長が次号は今までにないテーマで取り組む、と告知されていたので、なんだろう?とワクワクしていました、またまたとっても素敵な表紙です。
そもそも私たちの五感の中で、視覚や聴覚よりも早いスピードで脳に到達するのが嗅覚であり、その鋭さや敏感さは味覚のおよそ一万倍だとされています。さらに視覚や聴覚がまず大脳新皮質を経由して海馬へ運ばれるのに対し、嗅覚はダイレクトに海馬のある大脳辺緑系に働きかけ、脳全体に伝わって行きます。生物の進化において早期に発達したのが嗅覚だったことから、五感の中ではもっとも原始的な感覚だとされています。現代では香りが感情や記憶に大きく影響を与えたり、内臓系にも影響を与えることはすでに医学的に解明されています。
香りと脳の関係 吉良 さおり
「食はクリエイティブ」だという考え方があり
「食べる」ということは’五感を駆使している’と思っており、
そう言葉にしてきましたが
料理のレシピ創作では、
いくつもの味の記憶の断片を脳の中で浮かばせているような、
そしてそれを組み合わせていく作業のようなもので、
脳の中はすごく立体的です。
料理は味、と捉えがちですが、
立体的にさせているのはとくに香り、嗅覚の役割に感じます。
『私にとって創作に息づいているのは子供の頃の記憶です。
それは香りとともにあり、香りというのは匂い、
のそれだけでなく、
湿度や、温度のようなものも含み、まさに呼吸そのもの』
今号のページを開いて浮かんだ言葉を記録します^^
子供の頃、ベットに入り眠る前に、
なぜかイメージを繋ぎ変換させていく連想ゲームのような作業をやっていて、
起源がわからなくなるくらいイメージが発展したら、
そしてまたその起源を探りにいく、
という作業をしてから眠っていた記憶があります。
発想の練習をしていたのかなあ、と今では思ったりします。
子供は寝る前に頭の中を整理している、と本で読んだことがありますが、
まさにそんな脳の発達段階のトレーニングなのかもしれません。
今、マスク生活が1年半も続いていて、
季節の香りに気づかない、
ことに気づきました。
もしかしたら、
子供たちの将来財産となるはずの多感な成長期の記憶に、
この一年半、嗅覚が弱い、ということです。
日本の美しい季節の移り変わり、それに気づく力は、
学校の行き帰り、ぼーっと歩いている時、そんな些細なシーンからも育まれていきます。
子供たちがマスクをし続けることで、私の中で唯一、一番悲しいのはそのことです。
こんなことを考えているのは私だけかもしれませんが、
「脳活」というテーマの本を開いて、一気に考えが沸いたので、私の記録です。
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Veggyの特集「脳活」ブレインフード、これからじっくり読むのが楽しみです!
皆さんもぜひ、ページを開いてみてください^^素敵なレシピもいっぱいで、きっとびっくりするような、目が覚めるような新しい発見ができますよ!
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